2019キリスト教セミナー報告

「ヨブ記との対話」

講師 学校法人神戸女学院 院長 飯 謙 氏

旧約聖書の「ヨブ記」は、古代ユダヤ人ならだれでも知っている信仰偉人伝「ヨブの物語」と、執筆者によって挿入された「対話篇」で構成されています。この「対話篇」の挿入によって、「ヨブの物語」の背景にある、初期ユダヤ教を支えた応報の教義(神が良い者には恵み、悪い者には災いを下すという図式)の持つ問題点が浮き彫りになっています。

第1回「問題の発端」では、原文のヘブライ語に照らしながら、ヨブの人物像や、1回目の災いに遭った時と2回目とでは、その信仰の応答が微妙に変化していることなど、お話し下さいました。

第2回「友との論争」では、神の義と応報思想の正当性を説き、ヨブに悔い改めを迫る友人たちと、それに反論して自身の義を主張し、不条理の現実を訴え、神の正当性を問うヨブとの議論について、整理しながらお話し下さいました。

第3回「主の創造した世界」は、新型コロナウィルス感染拡大防止のためやむなく中止。それまで沈黙しておられた神ご自身がいよいよ語られるというところでしたのに残念です。