2012アートセミナー(秋季)報告

    昨年に引き続き、大阪大学文学部研究科准教授の岡田 裕成氏による「キリスト教聖堂・聖なる空間の美を解読する」と題する講演を、3回にわたってお話いただきました。すでにおなじみとなったキリスト教の美術シリーズで、今回も多くの方に受講していただきました。
 第1回
 2012年11月30日(金) モザイク壁画の荘厳と神秘
     〜ラヴェンナ(イタリア)のビザンチン聖堂
 第2回
 2012年12月14日(金) エル・グレコの美学を極めた聖なる空間
     〜アラゴン学院聖堂(マドリード旧在)
 第3回  2012年12月21日(金) バロック聖堂に演出される信仰のドラマ
     〜ベルニーニのコルナーロ礼拝堂(ローマ)
   キリスト教の聖堂は中世以来、祈りの場として美しく装飾されてきました。中世ビザンチン聖堂のきらびやかなモザイク壁画、ミケランジェロ、ティツィアーノの影響を色濃くうけた、16世紀マニエリスムの画家エル・グレコが独自の美学を極めた祭壇装飾、17世紀バロック彫刻の巨匠ベルニーニが、彫刻・絵画・建築の空間内で一体化した聖なるコルナーロ礼拝堂は、まさにバロック的な総合芸術です。
  毎回、先生の泉の如くあふれ出る知識と造詣の深さに心は中世にタイムスリップしました。

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