2016アートセミナー報告

園田学園女子大学名誉教授、元神戸女学院中高部教諭の吉村稠先生をお迎えし、
2週にわたり『悪医』をいくつかの観点から読み解いていただきました。
 
 

1回では、患者と医師という永遠に交わることなく平行線をたどる2つの立場からの思い、葛藤を辿りました。そして終盤にその平行線が微妙に近づいたように感じさせる患者の遺言を、卒業生が朗読するという粋な演出でした。

2回では、二人の主人公の思い、葛藤を通して、医療幻想に踊らされている日本社会の医療システムに言及し問題提議されました。

本年度で吉村先生のセミナーは一旦終了となります。

作品をいろいろな視点から読み、さらにそこから広げていくという文学の面白さを教わりました。吉村先生、どうもありがとうございました。