2014キリスト教セミナー (後期) 報告

「第二イザヤ」と呼ばれた預言者(全2回)
講師 神戸女学院チャプレン・大学学長  飯  謙 氏 

 2回連続で、旧約聖書のイザヤ書について、歴史的背景を交え、わかりやすく解き明かしてくださいました。初めは、因果応報的な考えを持っていた預言者「第二イザヤ」でしたが、やがて伝統的な思考を覆そうとして、イスラエルの民との間に軋轢が生まれたため、人々から非難されたり、迫害に遭っていました。力により、敵を撃破して、救いが与えられるのではなく、神の祝福は、他者の苦しみや痛み、罪を担うことにより、実現するのです。
印象的だったのは、イエス・キリストの預言として知られるイザヤ書を、現代の私たちにも適用されたことです。私たちも主のしもべのひとりとして召されています。小さく弱い存在であっても、他者のためにもう一歩踏み出し、自己犠牲の愛に生きるとき、十字架上で死なれたキリストが命を与えられたように、大きく用いられることを教えていただきました。一同励まされ、先生の祈祷により、セミナーの幕を閉じました。

◆第1回 2015年2月19日(木)10:30〜12:00
  讃美歌21 237番
  聖書 イザヤ書 40章1―11節
  祈祷    主の祈り
  後奏(黙祷)
 捕囚期の時代史― 思想の形成
  0.はじめに
  1.時代史
  2.第二イザヤの活動時期と構成 
  3.プロローグ(イザヤ書40:1−11)
  4.第T期の思想的特徴

◆◆第2回 2015年2月26日(木)10:30〜12:00
  讃美歌21 296番1,2.5,6節
  聖書 イザヤ書 52章13節―53章12節
  祈祷    主の祈り
  後奏(黙祷)
 「主の僕の歌」― メシア思想
  0. 前回のまとめ
  1. 「主の僕の歌」(1)
  2. 「主の僕の歌」(2)
  3. 「主の僕の歌」(3)
  4. 「主の僕の歌」(4)
  5. まとめ