2020アートセミナー報告錦田先生

今年度は、講師と受講生との対話が容易な教室形式を企画しましたが、前期は中止、後期は感染予防のため、従来通りの大きい集会室で開催となりました。

後期は3回に渡って日本の三大随筆を学びました。『枕草子』では、清少納言の鋭い観察力と軽妙な語り口で平安中期の様子を楽しみました。「○○〇のもの」シリーズでは、現代にも通じる感覚に共感を覚えました。『方丈記』では、平安末期に起こった大火、竜巻、飢饉、大地震などの様子に、人間の無力さと、現在のコロナ禍を想いました。『方丈記』はジャーナリストの視点で正確な数値も記述した日本最古の書物だという点が興味深かったです。『徒然草』では、鎌倉末期から南北朝時代の様子と兼好法師の論理的で冷静な所感を楽しみました。古文を楽しむために不可欠な文法についても、毎回分かりやすく解説してくださいました。

コロナ禍にも関わらず、赤ちゃん連れや学生さん、リピーターの方と、たくさんの方にお越しいただきました。古典をこれからも学びたい、というお声もたくさんいただきました。来年度も企画してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

~受講者からのお声~

・コロナなのによく催して下さりました。
・面白かったです。他の部分も読んでみたいと思います。
・時代は異なっても、感じ方や思うところは似ていることもある。
・久しぶりに学校の授業を思い出させていただきました。
・先生のお声がとてもステキで聞きやすかったです。
・だんだん古文が好きになりました。
・自分でもゆっくり読み直したいです。
・来年も是非参加したいです。