2022 アートセミナー報告(錦田氏)

第4回は現代の教科書でも必ず取り上げられる 巻五「若紫」でした。

 おこり病のまじないに北山の高僧を訪れた18歳の源氏の君は、山桜が咲きほこり霞かかる             山深い草庵で、10歳くらいの美少女「若紫」の姿を垣間見ます。この少女は、源氏が恋い慕う            藤壺の女御に似ているのですが、それもその筈、藤壺と少女は、叔母と姪の間柄でした。

 運命に導かれた二人の出会いのこの場面は、『源氏物語』という壮大な物語の入り口とも              いえるとのこと。最後に皆で朗読し『源氏物語』の世界を楽しみました。

(今回のアートセミナーも錦田先生のご丁寧なご講義で、『源氏物語』を原文で堪能することができました。)