「神を愛する(恐れる)」ことと「隣人を愛する」こと。
旧約時代から続くこれらの思想は、イエスが生きた第二神殿時代でも重要な思想でした。
時代による意味や位置づけの変遷を見ると、古代イスラエル人の主であった神が、
民族性を乗り越え普遍的な存在へと変化したことがうかがえる、とのお話でした。
今日の神戸女学院では「愛神愛隣」の精神に基づき、一人ひとりが他者のために
自分が何をなすべきかを考える自主性を養う教育を行っている、と教えていただきました。
学院の永久標語「愛神愛隣」の思想の起源や変遷について、学びました。
「愛神」(申命記6章)と「愛隣」(レビ記19章)は、同じ旧約聖書の中でも、
それぞれ異なる時代に、個別の目的をもつ集団によって編まれた文書に見られます。
講演では、詩編120-134編の「都に上る歌」に注目し、エルサレム神殿へと歩む中で、
来られなかった人のために祈った巡礼者の素朴な言葉が、「愛神」と「愛隣」が
合流するきっかけとなった可能性に言及されました。
「愛神愛隣」の淵源
ー 創立150周年を覚えて (全2回)
第1回 学校法人神戸女学院
院長 飯 謙氏
第2回 学校法人神戸女学院大学 大学チャプレン
文学部総合文化学科准教授 大澤 香氏
めぐみ会館にて 13:30~15:00
1回だけでのご参加でも結構です。
お気軽にお申込みください。
|
 |
第1回:2025年2月4日(火) 実施済み
旧約時代に見る「愛神」と「愛隣」の思想
第2回:2025年2月25日(火) 実施済み
イエスとそれ以降の時代における
「愛神愛隣」 |
受講料
各回 1,000円 ※学生無料
当日会場でお支払いください。
|
お申し込みは
こちらから
お問い合わせは
めぐみ会事務所まで
第2回 マタイ受難曲
講師 神戸女学院 院長 飯 謙 氏
2024年3月5日(火)
2部・68曲から成るバッハの教会音楽を代表するこの作品は、
1727年4月11日の聖金曜日(受難日)礼拝で初演されました。
講師は、バッハのオラトリオや受難曲が、礼拝の形式を想起させる、
⓵福音史家(聖書朗読)、⓶叙唱(聖書解釈)、⓷アリア(奨励)、
⓸コラール(応答の賛美歌)のまとまりを重ねて構成されていることを例と共に示し、
最後65番のアリアが「(自分の心の中に)イエスを葬ろう」とイエスとの一体化を
語っており、ここから「愛神愛隣」や「志の引き継ぎ」の促しを聞き取りたいと
締め括られました。
第1回 クリスマスオラトリオ
講師 神戸女学院 院長 飯 謙 氏
2023年12月12日(火)
6部・全64曲で構成されるこの作品は、降誕節から顕現日までの6日間の礼拝のために、
聖書からの引用を元に約300年前にバッハが作曲しました。
他の曲を転用するなどの工夫を用いて、2週間で書き上げたそうです。
今回は第3部までを、講師が学生時代にコーラスで演奏会に参加したエピソードを交え、
歌声やピアノも用いて解説いただきました。
「賛美歌から多くを学んだ」というキリスト教信者も多くいるが、
教会歴に対応して信仰の養いを目的として礼拝で演奏する「教会音楽」を作り上げたのは
バッハだ、とのお話でした。
*4年ぶりに、対面のみでの開催としました。
・3月5日(火)は、西門周辺で工事が予定されています。正門からお越しください。
・今年度のキリスト教セミナーは、対面のみで開催いたします。
※録画配信になる場合は、11月以降にホームページでお知らせします。
聖書とバッハの教会音楽
(全2回)
学校法人神戸女学院 院長
飯 謙氏
めぐみ会館にて 13:30~15:00
1回だけでのご参加でも結構です。
お気軽にお申込みください。
|
 |
第1回:2023年12月12日(火)
クリスマスオラトリオ
第2回:2024年3月5日(火)
マタイ受難曲 |
受講料
各回 1,000円 ※学生無料
当日会場でお支払いください。
|
お問い合わせ・お申込みはめぐみ会事務局まで
こちら
第2回 「パウロから見る原始キリスト教」
講師 神戸女学院大学文学部総合文化学科 准教授 大学チャプレン 大澤 香 氏
日時 動画配信2023年2月21日(火)~3月6日(月)
もともとはユダヤ教の分派であったキリスト教が独自の宗教としてのアイデンティティを確立するに至った過程を歴史の流れに沿って、ご講義いただきました。
民族的宗教であるユダヤ教から分岐したキリスト教が、ユダヤ人の二項対立的他者である異邦人をなぜ受容することができたのか。その理由は、古くはアッシリアによる強制移住と、バビロン捕囚からエルサレム崩壊までの第二神殿時代に地中海世界に離散したユダヤ人ディアスポラ(離散の民)の存在が大きかったとのことです。彼らはギリシャ語を公用語とし、ヘレニズム文化の中で暮らし、異邦人に対して寛大でした。その代表的な人物がパウロです。もともとは教会を迫害する保守的ユダヤ教徒でしたが、イエス・キリストとの出会により、ユダヤ教からキリスト教に回心し、律法を重んじることではなく、福音の核心である信仰と恵を説きました。キリスト没後の3回におよぶパウロによる異邦人伝道の過酷な旅についても、地図をたどりながら、詳しくご解説いただきました。
受講者の皆さまから、大変ご好評いただきました。第1回と第2回、違う角度からのご講義でしたので、皆さまには、多面的にパウロの人物像を学んでいただけたことと思います。
第1回 「パウロはどんな人だったのか?」
講師 神戸女学院 院長 飯 謙 氏
日時 動画配信2023年2月7日(火)20時~2月20日(月)
第1回キリスト教セミナーは「パウロはどんな人だったのか」と題し、パウロが律法を重んじる厳格なファリサイ派からキリスト教に回心した経緯について、新約聖書のフィリピ、ローマ、ガラテヤ、使徒言行録等から歴史的背景や年代を追いつつ、丁寧に分かり易くご講義いただきました。
パウロはローマの市民権を持つヘレニスト・ユダヤ人、厳格な律法の教育を受けたファリサイ派で、律法の義に関しては非の打ちどころがない者と自負し、教会を迫害する側の人物でした。
しかし、ダマスコでのイエス・キリストとの出会いによって、それまでの全てを損失と見なすほどに回心しました。人が義とされるのは、律法の行いによるのではなく、ただイエス・キリストの真実によるという信仰義認論を知るに至ったからです。異邦人もすべて神に許されるという教えです。
この教えをパウロが伝道することによって、キリスト教は世界へと広がり始めたとのことです。
今回も録画配信での開催となりました。東京など遠方の方々も含め、たくさんの方にセミナーを楽しんでいただくことができました。
お問い合わせ・お申し込みはめぐみ会事務局まで
9:00~16:30 土・日・祝休み
〒662-8505 西宮市岡田山4番1号
電話(0798)51-3545
FAX(0798)51-3602
メール 
※ 件名を「キリスト教セミナー申込み」として、
郵便番号・住所・氏名・電話番号・講座名・人数をご記入ください
