神戸女学院創立150周年記念めぐみ講演会報告
2025年10月18日(土)16:00~17:30
森山良子コンサート
演奏 歌 森山良子
ピアノ 古川初穂
ギター 有田純弘
10月18日神戸女学院エミリー・ホワイト・スミス記念講堂にて、歌手森山良子さんのコンサートが開催されました。
当日は朝から雨でしたが、コンサート前後にはその雨も止み、600名もの方が楽しみにご来場されました。
まず初めに、同窓生で毎日放送アナウンサーの古川圭子さんの司会で神戸女学院創立150周年記念礼拝が厳かに執り行われました。
続いて、神秘的な青い光の中、森山良子さんが登場し、小さな手回しオルゴールを伴奏に「エターナリー」でコンサートが始まりました。
静かに透き通る声で、会場は一気に森山さんの世界に引き込まれました。
今回のコンサートでは、明治時代、写真の勉強のためアメリカに行かれた婚約者を待つ間神戸女学院に通われていたお祖母様をはじめ、
ご家族とのエピソードを沢山ご紹介下さいました。
デビュー曲「この広い野原いっぱい」のレコードジャケットの森山さんの衣裳は手先が器用で何でも手作りされたお祖母様のお手製だそうです。
その曲を会場の皆様と一緒に歌いながら、
もの忘れをコミカルに表現した「Ale Ale Ale」、
フォークソングを歌うより前から歌いたかったジャズ「On The Sunny Side of The Street」、
大切な人を思って歌う「涙そうそう」、
お母様から「歌わなくてはいけない歌があるんじゃないの?」と言われて以来平和を祈り大切に歌われている「さとうきび畑」、
50周年の時にご子息の森山直太朗さんからプレゼントされた曲「今」、
アンコールには様々な楽器をフィーチャーしたスキャットが素晴らしい「聖者の行進」など、全11曲を熱唱下さいました。
ユーモラスなお話、変わらない美声、パワフルな声量、お茶目なダッシュ&ターン…森山良子さんの魅力溢れる90分でした。
森山さんご自身もお祖母様の写真と共に「沢山の思い出に触れた嬉しい一日」とご自身のInstagramで語って下さいました。
今回は講師に本校の同窓生(中高大)お2人をお迎えし、「グローバルな人材に
求められる資質とは何か」と題し、講演会が開催されました。
猛暑の中72人もの方が足をお運び下さいました。受講生の中には、講師の同級生
や先生も駆け付けられて、懐かしい様子が伺えました。
児玉氏、三輪氏と順に、紆余曲折を経て現職に就かれた経緯、現在取り組まれて
いる開発プロジェクトについてお話下さいました。
開発の仕事に興味を持たれたきっかけは、
児玉氏は小学1年生の時に鉛筆ボランティア活動でワクチンをバングラデシュに
届けられると知ったこと、大学時代に留学先からフィリピンのNGOを訪ね、少額
でも現地に貢献出来るプロジェクトがあると感じたこと。
三輪氏は高校時代の留学経験と、大学時代に入ったサークル国際経済商学協会の
アフリカへのスタディツアーで現地の学生と交流したことでした。
神戸女学院では、お2人共テニス部で炎天下で鍛えた体力と忍耐力、女性がリーダー
シップを取れる女子校ならではの統率力を培われたそうです。
お2人は、発展途上国の開発プロジェクトに力を尽くし実践し続けるうえで必要な
事は、現地の人々に貢献できる喜び、やりたい!と思う熱意、そしてそこに踏み止
まる事の大切さだと教えて下さいました。
是非とも若い方々に聞いて頂きたいお話でした。
10月3日 神戸女学院めぐみ会館において、本校の同窓生で、AIマーケティングの会社
シルバーエッグ・テクノロジー株式会社の共同創業者にして取締役、また、焼肉の大同門の
代表取締役社長のフォーリー淳子氏をお迎えし、「起業家という選択~老舗とスタートアップ~」 と題して、ご講演いただきました。
当日はあいにくの雨ながら、学生を含む48名の受講者をお迎えすることができました。
同級生もたくさん駆け付けられ、フォーリー氏のお人柄を表すような楽しい講演会になりました。
大阪府知事付通訳や同時通訳者としてご活躍された後、『Where is my voice?』と、
自分の道を切り拓くために新たな分野にも飛び込まれ、「何か1つ信じるものを持っていると
乗り越えられる」と、数々の困難に打ち勝ってこられたお話は、私たちに勇気を与えてくださりました。
「山より大きなイノシシはいない」 変化を恐れず、新しいことにチャレンジし続けましょう!
と力強い講演に、会場のみなさまも頑張ろう!と、決意新たに会場をあとにされました。
2023年9月30日(土)13:30~15:00
講師:ジャズトランペット奏者 黒田卓也氏
演奏: 黒田卓也 トランペット
西口明宏 テナーサックス
牧知恵子 ピアノ
時安吉宏 ベース
坪田英徳 ドラム
9月30日神戸女学院講堂において、ジャズトランぺッター黒田卓也氏をお迎えし、
「トーク&ライブ Trumpeter」と題して講演会が開催されました。
当日はお天気にも恵まれ約470名もの方がご来場下さいました。
軽快なリズムの曲「Happy Times」が始まると、講堂がジャズライブの会場へと一気に
変わりました。黒田氏の楽しいトークを交えながら、「Moanin’」、「You Are Trying to Leave Me(黒田氏オリジナル曲)」、「For All We Know」を、その後サプライズでニューヨークから黒田氏友人ミュージシャンであるコーリー・キング氏が加わって下さり、ボーカルで「Everybody Loves the Sunshine」とトロンボーンで「S.T.E.P.(黒田氏オリジナル曲)」を一緒に演奏下さいました。トランペットが心地よく力強く響き渡り、黒田氏はじめ各々メンバーの素晴らしいアドリブが随所に惜しみなく披露され、心身に癒しと活力を頂きました。
トランペットとの出会い、ニューヨークでの生活、ハーレムのライブの仕事、そこでジャンルに分け隔てなく色々な音楽に触れ吸収できた事etc…を面白楽しくお話され、何度も大きな笑いが沸きました。
アンコールでは、皆様の手拍子で会場が一つになり大いに盛り上がりました。
講演報告「在宅緩和ケアと人生会議」関本雅子氏
2023めぐみ講演会(一般公開)講演報告
日時 2023年6月29日(木)13:30~15:00
場所 神戸女学院めぐみ会館
講師 かえでホームケアクリニック顧問 関本雅子氏
今回の講師は本校の同窓生で在宅緩和ケアを主とした「かえでホームクリニック」顧問の関本雅子氏にお願いしました。
当日は梅雨の合間の晴天に恵まれ、129名の受講があり、満席の中開催されました。
講演の前半では、在宅ケアに対し一般的に抱く疑問や不安に答えて下さるかのように、メリットや変化してきた現状をお話しいただきました。
後半には、講師のご長男で、昨年4月に肺がんが脳に転移し永眠された消化器内科・在宅ケア内科医師関本剛氏との「いずれ来る最期」にご家族全員で向き合われたご経験を、題名にもある「人生会議」としてお話しいただきました。
最後には、剛氏が残された「ご自身の葬儀の挨拶」のDVDを映像で紹介いただき、感動に包まれながら、講演は終了しました。
「人生の最期」という重いテーマにもかかわらず、終始軽快な口調でユーモアを交えてお話しいただき、時間が過ぎるのを忘れて引き込まれた講演でした。
2022めぐみ講演会(一般公開)講演報告
2022年9月17日(土)12:00~13:20
講師:指揮者 佐渡裕氏
9月17日 神戸女学院講堂において、マエストロ佐渡裕氏をお迎えし「今、音楽にできること」と題して講演会が開催されました。新型コロナウイルス感染防止に細心の注意を払い、台風14号に気をもみながらの開催でしたが、ソールチャペルでのライブビューイングも実施され、満員御礼の大盛況でした。司会は毎日放送アナウンサー高井美紀さん(大E107)で興味深い映像とお話を伺いました。
小学生の時の夢が叶うまでの師との出会いと縁。ツアー中の東日本大震災のこと、コロナ禍でのSNSを駆使した様々な取り組み等を紹介され、何の為に音楽はあるのか、そして劇場の意味を熱く語られました。
最後はサプライズのフルート生演奏でダニーボーイを。受講者一同の心に響きました。その後、兵庫県立芸術文化センターでの定期演奏会へと向かわれました。